
フッ素加工なしのホームベーカリーがあるのかを調べましたので紹介します。
調べた結果、現時点ではフッ素樹脂コーティングのないパンケースを採り入れているホームベーカリーは見付かりませんでした。
その理由はシンプルに、何かしらのコーティングがないと焼きあがったパンが取り出せないからだと思われます。
メーカーの公式見解では、フッ素樹脂がもし剥がれて口に入っても体内に吸収されず、そのまま排出されるため健康上は問題ないとされています。
そうは言われても、見た目が気になったり、「なるべく自然素材で調理したい」という思いからフッ素加工を避けたい方も少なくありません。
そこでこの記事では、フッ素加工なしのホームベーカリーじゃなくても、安心してパンを作るためのアイデアを紹介していきます。
目次
フッ素加工がはがれる原因
まずは、対策を考えるために、なぜフッ素加工のコーティングが剥がれるのか、その原因を簡単に整理します。
- 熱による劣化
高温の加熱や「加熱→冷却」の繰り返し(熱サイクル)によって、コーティングが分解・剥がれやすくなります。 - 硬い物や金属で傷つく
焼きあがったパンを取り出すときに金属製のヘラやナイフを使ったり、ナッツなど硬い食材を入れると、表面に細かい傷が入りやすく、そこからコーティングが剥離します。 - 汚れを放置することによる劣化
生地や油分が長時間付着することで、コーティングの劣化が早まります。 - 経年劣化
どんなに丁寧に使っても、使用年数とともにコーティングは少しずつ摩耗していきます。
つまり「こねる」「発酵」「焼く」のすべての工程で剥がれのリスクがあるのです。
そこで、まずはホームベーカリーを使わない方法を紹介します。
ホームベーカリーを使わないパン作り
フッ素加工なしのホームベーカリーはないとして、フッ素を完全に避けるなら、ちょっと手間はかかりますがホームベーカリーに頼らずにパン作りをする方法があります。
それは、パン生地のこねる作業を別の機械を使い、手動で発酵や焼き上げを行うという方法です。
- 生地をこねる → 機械に任せる
手ごねは大変ですが、専用の機械を使えば力仕事を大幅に省けます。 - 発酵・焼成 → オーブンや発酵機を活用
オーブンや低温設定ができる家電を使えば、発酵も簡単です。幅広い種類のパンに対応できます。
これは、全部自動でやってくれるホームベーカリーの楽さに比べるとちょっと面倒に感じるかもしれません。
ですが、パン造りで一番量力が必要な「こねる」作業だけでも機械にやってもらえば、各段に楽になります。
おすすめのパン生地こね機 3選
そこで、ホームベーカリーの代わりに「こね」を担当してくれる、おすすめの機械を3つ紹介します。
日本ニーダー パンニーダー PK1012plus

- 特徴
パン作り専用に設計された国産機。こねムラが少なく、グルテン形成も安定。 - おすすめタイプ
毎日食べるパンを本格的に作りたい人に。
Kitchen Aid スタンドミキサー 4.8L

- 特徴
世界的に愛される定番スタンドミキサー。パン以外にケーキやお菓子作りにも使える多機能タイプ。 - おすすめタイプ
デザイン性やキッチンのインテリア性も重視したい人に。
クイジナート DLC-192J(フードプロセッサー)

- 特徴
フードプロセッサーで手軽にパン生地をこねられる。パン造りのプロも愛用。 - おすすめタイプ
パン以外で、料理にもフードプロセッサーを使いたい方に。
それでもホームベーカリーを使いたい人へ
「やっぱり全自動でパンを作りたい」という方も多いですよね。
その場合は、パンケースの耐久性が高かったり、交換しやすい機種を選ぶのがおすすめです。
パンケースのフッ素加工が剥がれにくい丈夫なタイプや、交換がしやすいホームベーカリーを3つ紹介します。
パナソニック ホームベーカリー SD-PN1

- 純正交換部品が充実していて、パンケースのみでも大手通販で入手できる。
- コーティング自体も丈夫で長持ちすると評判です。
シロカ 全自動ホームベーカリー SB-111

- 公式オンラインショップで各機種のパンケースを購入可能。
- Panasonicより安価なので気軽に部品交換して、安心して使い続けられるのが魅力。
MK精工 自動ホームベーカリー HBK-152W

- パンケースや羽根、パッキンまで部品が細かく販売されています。
- 本体を買い替えるよりもずっと安く済むので、ランニングコストを抑えたい人におすすめ。
パンケースのコーティングを長持ちさせるコツ
ホームベーカリーパンケース内側のフッ素加工は、使っていくうちに剥がれてしまいます。
ですが、次のようなちょっとした工夫をするだけで長持ちさせることができます。
- 金属のヘラやフォークは使わない
パンを取り出すときに金属を使うと、コーティングが傷つく原因に。
必ず付属の樹脂製ヘラやシリコン製の道具を使いましょう。
- ナッツなどの硬い食材を入れて混ぜない
アーモンドなどナッツ類は、パンケースの内側に傷をつけるおそれがあります。
生地を取り出した後に混ぜ込みましょう。
- パンケースはつけ置きしない
水につけっぱなしにすると、接合部やコーティングにダメージが出やすくなります。
洗うときはすぐにやさしく手洗いし、柔らかい布で水分をふき取りましょう。
- 高温のまま水をかけない
焼き上がり直後に冷水をかけると、急激な温度差でコーティングが傷むことがあります。
少し冷ましてから洗うのがおすすめです。
- 洗剤は中性を使用する
研磨剤入りのスポンジや強い洗剤は避け、やわらかいスポンジ+中性洗剤で優しく洗うのが基本です。
こうした習慣を取り入れるだけでも、パンケースの寿命はグッと延びます。
まとめ
フッ素加工なしのホームベーカリーは現状ほとんど販売されていませんでした。
ですが、一部の作業を手作業にすることで、フッ素を避けながらパン作りを楽しむことができます。
また、もし全ての工程を自動で行いたいなら、加工が剥がれたらすぐにパンケースを交換する前提でホームベーカリーを選ぶのが安心。
工夫次第で、健康を大切にしながらホームベーカリーで安心してパンを作ることができますね。
✅まとめとポイント
- フッ素加工なしのホームベーカリーは、現状ほとんど存在しない
- 代替ルートとして「こね機+オーブン」を使えば、フッ素加工を避けられる
- それでもホームベーカリーを使いたいなら、交換可能なパンケースを選ぶのが安心
自分に合ったスタイルを選んで、安心・快適にパン作りを楽しんでくださいね。
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